きもののたたみ方

袷や単衣をたたむ、「本だたみ(ほんだたみ)」をご紹介いたします。

上手くたたむコツとして「衿をまっすぐに整える」事にありますが、順に写真でご説明いたします。
写真をクリックすると拡大されますので見やすいですが、私の説明がヘタでわかりにくいところがあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

きものが汚れないように、たとう紙の上でたたむと、たたみやすいです。
綿の布(風呂敷とか)の上だと、まとわりつくのでやりにくいです。

まず、衿を左側、裾を右側にし、裾半分側をたたんでいきます。
衿側半分側は特に意識しなくても、大丈夫です。
では、裾側をたたんでいきます。

1)下前側を写真のようにたたみます。

2)下前側の脇縫いのAを左手で、Bを右手で持ち、たとう紙の上に置くのがコツです。

3)上前衽を下前衽に揃えます。

4)上の写真のAをA’と合わせます。
この時点で、裾側の半分をきめます。
両手で左右方向に少し張りを持たせるのが、コツです。

5)裾側半分を写真のようにたたみます。

6)下前側の衿を整えます。

7)上前側の衿を重ね、整えます。

8)左袖を整えます。

9) 5)でたたんでいた裾を左袖の上に置きます。
ここで二つ折りの状態になります。

10)

袷のきもの(冬物)のお手入れ

6月に入り、衣替えの月になりました。
今月は袷のきもの(冬物)のお手入れをおすすめいたします。
正絹のきものについたシミは、6か月以上経過すると、茶褐色に変色する場合がございます。いわゆる古ジミになり、シミ抜きだけでは対応できず、漂白・染色補正をしなければいけなくなり、手間と費用が追加発生いたします。
着物のお手入れはお早めにご相談ください。

是非、当店のクーポン券もご利用下さいませ♪

 

青森市で着物クリーニング・しみぬき・洗い張りのことなら、「きものしみぬき みちかわ」を是非ご利用下さい。古しみなどでお召しになれなくなったおきものが甦ります。大切なおきものをいつまでも鮮やかに保つように真心こめて、丁寧にお手入れいたします。

湯のしと地詰め

「湯のし」とは、糊やその他の不純物を洗い落とすために湯通しをした反物、また洗張り(水洗い)して仕立て替えするものやシワになった反物を、お仕立てするばかりに整える整理の工程です。

これは、テンターという機械ですが、手前の蒸気の発生しているところでシワを伸ばし、奥の方のドラムで乾燥します。

テンターから降りた反物は経糸と横糸が直角になるように整理されます。

この状態では少なからず、たて方向にテンションがかかってるので、たてに伸びた状態になっています。
このままお仕立てすると、きものが狂ってしまう(袋になる)ので、必ずたて方向のテンションを無くします。
この作業を、「地詰め」と言います。

反物だけではなく胴裏や八掛も地詰めされてるか確認し、すべて地詰めされたきものは狂いが出ず『着やすいきもの』になります。

「地詰め」の工程はお仕立てする方が行う場合がありますが、たまたましっかりできていない場合があります。

当店では、「湯のし」の後の「地詰め」の工程をしっかり行います。

青森市で着物クリーニング・しみぬき・洗い張りのことなら、「きものしみぬき みちかわ」を是非ご利用下さい。古しみなどでお召しになれなくなったおきものが甦ります。大切なおきものをいつまでも鮮やかに保つように真心こめて、丁寧にお手入れいたします。

シミ抜き不可能

着物にシミがついた場合、「擦っちゃダメですよ!」
濡れたおしぼりで擦ると、「シミ抜きがし難くなりますよ~」「シミ抜き不可能になってしまいますよ~」

シミがついた場合の応急処置として、
「ティッシュペーパーでシミを吸い取る気持ちで軽く押さえる。」程度にしてくださいね~
とお伝えいたしました、こちらのお着物。

赤丸のように、正面からでも「スレ」の白っぽさが確認されます。
掛け衿のスレを斜め方向から見ると、下の写真のように擦れた部分が白くはっきり見えます。

結論から申しますと、染色補正の工程にある「スレ直し」でも目立ってしまうので、シミ抜き不可能と判断しました。

シミ抜きが不可能な場合は「スレ」が目立たない位置になるように、掛け衿のお仕立て直しで対応いたします。

具体的には、、、

衿は地衿の上に掛け衿があり、二重になっています。
(写真は掛け衿を一部分、ほどいております)

「スレ」が発生しているのが、掛け衿です。

そこで、掛け衿と地衿をいったん全部はずします。

地衿の下前側から、掛け衿分の長さを裁断し、「スレ」た掛け衿をその部分に付け替えます。

地衿を再度仕立て、先ほど裁断した衿を掛け衿としてお仕立てすることになります。

ざっくりな説明ですがそんな事をします。
ちなみにお仕立ての料金は6,000円でございます。

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きものの部分名称

前回のブログで「かけ衿」とか「袖口」とか書きましたが、最近ではきものの部分名称で馴染みのない名前が多いので、簡単な絵でご説明したいと思います。

シミの個所を電話でお話しされる際の参考にしていただければ幸いに存じます。

もっとわかりやすい絵だと良かったんですが、詳しくは「着物 名称 画像」などで検索しますと、沢山わかりやすい絵がございますので、ご参考になるかと思います。
よろしくお願いいたします。

イ)掛衿(かけえり)
ロ)裏衿(うらえり)
ハ)衿先(えりさき)
ニ)衿下(えりした)
ホ)衽先(おくみさき)
ヘ)衽下り(おくみさがり)
ト)堅褄(たてづま)
チ)胴裏(どううら)
リ)裾回し(すそまわし)
ヌ)上前身頃裏(うわまえみごろうら)
ル)下前身頃(したまえみごろ)
ヲ)合褄(あいづま)
ワ)衽(おくみ)
カ)衽幅(おくみはば)
ヨ)前幅(まえはば)
ソ)袖(そで)
ツ)袖口(そでぐち)
ナ)振り(ふり)
ラ)袖付け(そでつけ)
ム)袂(たもと)

打ち込んでる私も、勉強になりました(笑)

青森市で着物クリーニング・しみぬき・洗い張りのことなら、「きものしみぬき みちかわ」を是非ご利用下さい。古しみなどでお召しになれなくなったおきものが甦ります。大切なおきものをいつまでも鮮やかに保つように真心こめて、丁寧にお手入れいたします。

応急処置(スレ防止)

今回は、お客様がご自分で手をかけて、シミ抜きがし難くなる、また、シミ抜き不可能になってしまう事例をご紹介します。

「着物はシミがついても擦っちゃダメ!」
津軽弁ですと
「着物はコスレバまいね!」

です。

濡れたおしぼりで擦った結果が、こちら。
どこかお判りになりますでしょうか?

ヒント「かけ衿です♪」

正解は赤丸の中の白っぽいところです。

食べこぼしのシミはやはり気になりますので、お手元のおしぼりで擦ってしまいがちです。
その場でやらなくても、家に帰ってから、シミの付いたところすべてに、おしぼりで擦ってからお持ちになる方もいらっしゃいます。。。

「絶対、コスレバまいね!」

です。

白っぽく見えるのは『スレ』と言い、生地が濡れた状態での摩擦で起こる生地の損傷の事を言います。
絹繊維が削れる、または切れるという物理的な損傷ですので、その部分のシミがとれたとしても、物理的に損傷してしまった箇所を直す事はできません。

程度の軽いスレの場合は、「スレ直し」という染色補正での工程がありますが、光の乱反射で損傷した部分の白っぽさを、「あくまでも一時的に見えにくく」するだけです。

もし、食べこぼしなどのシミがついたら、乾いたもの、例えば、

ティッシュペーパーでシミを吸い取る気持ちで軽く押さえる。」

で済ませてください。
その後のシミ抜きは当店にお任せくださいます様、よろしくお願い申し上げます。

色無地袷の丸洗い(汗シミ抜き・仕上げ込)料金は8,500円でございます。
かけ衿と袖口のみのクリーニング(生き洗い)の料金は2,500円でございます。
※金額はお見積もりの上作業いたしますので、ご安心ください。

ちなみに、二本の赤線の部分についている白っぽいしみは、ファンデーションのシミです。

青森市で着物クリーニング・しみぬき・洗い張りのことなら、「きものしみぬき みちかわ」を是非ご利用下さい。古しみなどでお召しになれなくなったおきものが甦ります。大切なおきものをいつまでも鮮やかに保つように真心こめて、丁寧にお手入れいたします。

きものの広衿の閉じ方

以前、広衿に取り付けたホック(スナップボタン)の緑青の染み抜きをご紹介いたしました。

【ビフォーアフター#002】緑青(ろくしょう)のしみぬき

きものの広衿は半分の幅に折って着付けますが、半分に折りやすいようにホックがついているものがあります。
指先でホックをパッチンするだけでいいので、簡単に衿の形を整えることができますが、緑青(サビ)が心配なので、もう一つの方法をご紹介いたします。

「引き糸」という方法です。

「引き糸」でも何種類かの方法がありますが、一本の糸と針でできますので、下の写真が簡単です。
わかりにくいので、写真をクリックして、拡大してご覧になってください。

糸の端Aから赤の矢印の方向に縫い込んでいき、糸の端Bを確認できますでしょうか?

糸の端Aと糸の端Bを矢印方向に引くだけで、広衿が半分に折られます。

こんな感じから

最後に、糸の端を結んで完成です。

縫いつける方法もありますが、こちらの「引き糸」が便利です。

以上、きもの豆知識でした(^^)

青森市で着物クリーニング・しみぬき・洗い張りのことなら、「きものしみぬき みちかわ」を是非ご利用下さい。古しみなどでお召しになれなくなったおきものが甦ります。大切なおきものをいつまでも鮮やかに保つように真心こめて、丁寧にお手入れいたします。

きものの基礎工事とは?

今回はきものの狂(くる)い、裾の袋についてご説明いたします。

写真は着用後の染紬の訪問着袷です。裾の袋の原因は胴裏と八掛が縮んだ事によるものです。
このきものに限らず、納品された時は1分(3.03mm)の狂いもなく、正確に表裏の長さが同じく仕立てられております。

一般に横糸より、たて糸のほうに縮みやすいので、タンスにしまっていただけでも数ミリから1cmくらい縮む事がありますが、一度着用しただけで写真のようになるのは、明らかに欠陥品です!

では、なぜ縮んだのか?

答えは、地詰めの作業が行き届かなかった事が原因です。

反物に蒸気を当てながら生地の巾を整えることを「湯のし」と言います。
テンターという機械を使って、反物に蒸気を当てながら生地の巾を整える作業の事です。

新しい反物を仕立てる前や、きものの洗い張りの最後の工程で「湯のし」という作業をします。
その時にたて糸方向に張力がかかり、伸びた状態で機械から降りてきます。

たて糸方向にピーンと伸びた状態で、裁断し縫ったきものを着た場合、汗や湿気で縮んで、上の写真のように裾が袋になってしまいます。

そうならないようにするのが、
きものの基礎工事=地詰め作業
きものの土台作り

なのです。

たて糸方向にピーンと伸びた状態の反物を仕立て前に入念に、できるだけ縮めるのが地詰め作業です。
できるだけ縮めてから裁断し、縫った着物は狂いません。
でも、あまり縮めすぎると、風合いを損なうので、ある程度で地詰作業を止める事もあるそうですが、総身巾で2寸とか3寸以上の狂いには絶対なりません。

今回のお手入れで、狂ったきものを直すのに3つご提案させていただきました。
1)洗張りしてキチンと地詰め作業をして縫い直す方法・・・洗張り、お仕立て代に3~4万円
2)胴裏と八掛の縫いをほどいて、表裏の長さを調整してのお仕立て直し・・・追加お仕立て直し料金に数千円
3)当店の仕上げ工程で、縮んだ部分を伸ばして着れる状態にする・・・追加仕上げ料金は無料!

代替わりで仕立てる予定がある場合などは1)をお勧めしますが、2)か3)でいいと思います。
今回は、3)の追加仕上げ料金無料で丸洗い・汗抜き・仕上げセットコースの9,000円になりました。

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汗抜き(汗のシミ抜き)

色無地の袷の着物です。
昨年の秋と卒業式でお召しになり、しばらくお使いにならないとの事で、クリーニングに出していただきました。
結構汗かきだと、ご本人がおっしゃっていましたので、しっかり汗を調べて汗抜きしました。

上の写真は右の抱き(脇の下)の部分です。
クリックして拡大すると、すぐに汗のシミを確認できると思います。
さて、どこでしょう?

今回は目視でもわかりましたが、たまに目視で確認できないものもあります。
そういう場合は、下の写真のように薄いキリをかけるとはっきりわかります。

キリをかけると丸く輪どるように、汗かいたところに水分が吸収されます。
水分が吸収されたところが、着物の表面に薄く残った糊成分であり、それを放置すると変色の原因になるのです。

汗自体が着物を変色させるのではなく、汗によって輪状に移動した糊が変色の原因になります。

二回お召しになっていたので、二か所正直に汗シミが発見できました。
汗で移動した糊は、念のため分解酵素を使用し、しっかりすすぎ汗抜きします。
右利きの人は右の抱きに多く汗をかき、左利きの人は左の抱きに多く汗をかく傾向があります。
また、脇の下ではなく背中に多く汗をかく人もおります。

汗を多くかくとその部分にスレを発生させますので、汗取りパットやタオルを背中に入れて、汗を着物まで到達させない工夫が必要になります。

当店の丸洗いには「汗シミ抜き」が含まれておりますので、汗シミが原因で変色させないよう、大切なおきものを、いつまでも鮮やかに保ちます。

青森市で着物クリーニング・しみぬき・洗い張りのことなら、「きものしみぬき みちかわ」を是非ご利用下さい。古しみなどでお召しになれなくなったおきものが甦ります。大切なおきものをいつまでも鮮やかに保つように真心こめて、丁寧にお手入れいたします。

たたみジワ

着物(長着)をたとう紙などに入れてしまう際、基本的なたたみ方に本だたみ(ほんだたみ)があります。

本だたみで一番「たたみジワ」ができるのはどの部分だと思いますか?

答えは『右袖の内側』です。
クリックして拡大すると判りやすいですが、上の写真の、赤線のあたりに右袖がきます。たとう紙に触れる部分です。

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先日、お受けした相良(サガラ)刺繍の付下げの右袖です。

私「(たたみジワに気付き)あれっ?このままお召しになったんですか?」
お客様「ちゃんとしまってたのに、シワができててびっくりして~
でも、右袖の内側で目立たなかったから、着ちゃった~」

右袖、一番下に来るところだから、ホント盲点なんですよね。
私は、一番最後に必ずチェックしてから、たとう紙のひもを結びます。

もし、ご自分でアイロンがけする際は、シミになったり、アイロンテカリが発生したりするので、注意が必要です。
当店は写真のような少しのたたみジワは、お持ちくださればすぐにお直しできますので、お気軽にお越しください。

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